ゴールを決められず落ち込む子のサポート方法|親ができる励まし方と声かけのコツ

メンタル・モチベーション

「あのシュート、決められなかった…」落ち込む子に親はどう声をかける?

こんにちは。三兄弟のパパコーチです。

「せっかくチャンスだったのに外しちゃった…」
試合後に、うつむいて泣いてしまう子。そんな姿を見ると胸が締めつけられますよね。

でも、その“落ち込み”こそ、成長のサインでもあります。
この記事では、ゴールを決められず悔しがる子どもに対して、親やコーチがどう寄り添えば前向きになれるのかを心理学と指導現場の実例から解説します。


子どもが落ち込むのは「本気で取り組んでいる証拠」

ミスをしても気にしない子よりも、悔しがる子のほうが成長スピードは速いです。
なぜなら、「できなかった自分を変えたい」という気持ちが芽生えているから。

親として大切なのは、その気持ちを否定せず受け止めること。

たとえば、

❌「なんで決められなかったの?」
⭕「あのシュート、惜しかったね。どんな気持ちだった?」

と、まずは“気持ち”を聞くことから始めましょう。
子どもは理解されると安心し、次のチャレンジに意欲を持てます。


よくあるNG対応3選

NG対応問題点
「次は決めろよ!」プレッシャーになり、次の試合で萎縮する
「しょうがないよ、気にするな」悔しい気持ちを軽く扱うと、真剣さを失う
「もっと練習しないからだよ」結果ではなく人格を否定されたように感じる

子どもは、叱責よりも共感+小さな励ましで前に進めます。


コツ①:結果ではなく“行動”をほめる

ミスした場面では、「ゴールを外した」という結果だけが目立ちます。
でも、そこに至るまでの動き・判断・チャレンジこそ成長の種です。

たとえば、

  • 「いい位置に走り込めてたね」
  • 「シュートを打つ勇気がすごい」
  • 「あの動きでチャンスが生まれたよ」

こうした声かけは、“自分は成長している”という実感を子どもに与えます。


コツ②:一緒に「何を学べたか」を整理する

失敗を次につなげるためには、「反省」よりも「分析」が大切です。

親子で会話するときは、次の3つのステップで整理しましょう。

  1. どんなプレーだったかを一緒に振り返る
  2. 良かった点を1つ挙げる
  3. 次に試したいことを決める

例:

「いいタイミングで走ってたね。次はボールの置きどころを少し変えてみようか。」

このように“具体的で前向き”な言葉を使うと、子どもは次の行動に迷いません。


コツ③:落ち込んでいる時こそ“聞き役”に徹する

感情が高ぶっている時にアドバイスしても、子どもの心には届きません。
まずは話を最後まで聞くこと。

うなずきながら、

  • 「そうだったんだ」
  • 「それは悔しいね」
  • 「あの場面、よく頑張ったよね」

など、共感の言葉を返すだけで十分です。
子どもが落ち着いたあとで、「次どうしようか?」と一緒に考えると、素直に受け入れやすくなります。


コツ④:練習で“成功体験”を積み重ねる

落ち込みを引きずる子ほど、「自分はできる」という実感を早く取り戻す必要があります。
おすすめは、成功率が高い練習を短時間で繰り返すこと。

たとえば:

  • 近距離シュート(1〜2m)を連続で決める
  • ゴールに当てる“的当てゲーム”で楽しむ
  • 親がパスを出して「ナイスシュート!」とリアクションする

“できた”を積み重ねることで、自然と自信が戻っていきます。


コツ⑤:試合以外の場面でも支える

サッカーは「試合=すべて」ではありません。
オフの時間での声かけや食事中の何気ない会話が、子どもの気持ちを支えます。

たとえば、

  • 「今日はどんな練習が楽しかった?」
  • 「あのプレー、自分でも成長感じた?」

“できなかったこと”ではなく“できたこと”に注目する習慣が、メンタルの安定につながります。


まとめ|「失敗を恐れない子」に育てるために

ゴールを決められない試合は、子どもにとってつらい経験です。
でも、そこでの親の一言が、次の成長を左右します。

  • 落ち込みを否定せず受け止める
  • 結果よりもチャレンジを評価する
  • 分析と共感で次の一歩を導く

「失敗しても大丈夫」と思える環境こそ、子どもの力を最大限に引き出すコーチングです。

最後までお読みいただきありがとうございました!