親が知らずにやっている「子どものメンタルを下げる行動」|サッカー少年の心を守るために

メンタル・モチベーション

頑張っているのに、なぜか元気がなくなる子どもたち

こんにちは。三兄弟のパパコーチです。

「試合でうまくいかなくて泣いた」「最近、サッカーが楽しくなさそう」
そんな様子を見て、心配になる親御さんは多いですよね。

実は、子どものメンタルを下げてしまう原因の多くが、“親の何気ない行動”にあるんです。
もちろん悪気はなく、「良かれと思って言ったこと」が逆効果になることも。

この記事では、少年サッカーの現場でよくある
親の“無意識なNG行動”と、その改善法を紹介します。
「メンタルの強い子」に育てたい人こそ、ぜひ読んでください。


1. 子どものメンタルを下げる親の行動ベスト5

① 「なんでできないの?」と責める

失敗したあとに言ってしまいがちな言葉ですが、
この一言は子どもの自己肯定感を大きく下げる原因になります。

子どもは「注意された」ではなく、「自分はダメな人間なんだ」と受け取ってしまう。
代わりに、「どうすればできると思う?」と“考えさせる声かけ”に変えるだけで、前向きな気持ちに。


② 「もっと頑張れ!」ばかり言う

励ましのつもりでも、「頑張れ」は時にプレッシャーになります。
すでに子どもは頑張っているケースが多く、「これ以上どうすればいいの…」と感じてしまうのです。

✅ 対策:

  • 「今日、頑張ってたね!」(事実を認める)
  • 「どう感じた?」(気持ちを聞く)
    この2ステップで、心の余裕が生まれます。

③ 他の子と比べる

「〇〇くんは上手なのに」「△△ちゃんはレギュラーなのに」
この言葉は、モチベーションを奪う最強のNGワードです。

比べられた子は、「どうせ自分はダメだ」とあきらめる気持ちを持ちやすくなります。

✅ 対策:
比べるのは他人ではなく「昨日の自分」。
「昨日よりドリブルうまくなったね!」と声をかけてあげましょう。


④ 試合後にダメ出しをする

試合後の帰り道で「パスが遅かった」「あれはシュートだろ」など、
つい“反省会”を開いてしまう親御さん、非常に多いです。

でも、試合直後は子どもが一番落ち込んでいる時間
そのタイミングで批判されると、メンタルはさらに落ち込みます。

✅ 対策:

  • 試合後は「お疲れ様!」の一言だけでOK。
  • 反省は翌日以降に「次はどうしたい?」と一緒に考える。

⑤ 親が勝敗にこだわりすぎる

親が結果を気にしすぎると、
子どもも「勝たなきゃダメだ」という思考に縛られます。

もちろん勝負は大事ですが、
少年サッカーでは結果よりもプロセスを褒めることが大切。

✅ 例:

  • 「最後まで走り切ったね!」
  • 「ナイスパス!いい判断だった!」

小さな成長を認めることで、子どものメンタルはどんどん前向きになります。


2. メンタルが強い子に共通する「親の関わり方」

少年サッカーで“メンタルが強い子”には、次のような共通点があります👇

メンタルが強い子の特徴親の関わり方
失敗してもすぐ切り替える失敗を責めず、「チャレンジしたね」と声かけ
自分で考えて行動できる指示よりも「質問」で導く
サッカーを楽しんでいる結果よりも「楽しむ姿勢」を大切にしている

つまり、親が「支配」するのではなく「信頼」することで、子どもの心が育ちます。


3. 今日からできる!メンタルを上げる3つの習慣

① 話を“遮らずに聞く”

子どもが何かを話したとき、
途中で「でもさ」「違うでしょ」と口を挟むと、意見を出す勇気を失います。

最後まで聞いてあげるだけで、自己肯定感は上がります。


② 「結果」よりも「努力」と「過程」を褒める

  • 「〇点取ったね」よりも「仲間を助けてたね」
  • 「勝ったね」よりも「最後まで走ってたね」

子どもは「見てくれている」と感じることで、自信を持てます。


③ 「楽しい」と「ありがとう」を伝える

親が子どもに「ありがとう」と言う機会、意外と少ないもの。

  • 「毎週一緒に試合に行けて楽しいね」
  • 「一緒にサッカーを練習してくれてありがとう」

この一言で、親子の関係性が大きく変わります。


4. メンタルを育てるのは“言葉”より“姿勢”

親が笑顔で見守るだけで、
子どもは「自分は愛されている」「信じてもらえている」と感じます。

サッカーでも、勉強でも、家庭でも、
一番のメンタルトレーニングは 「安心できる環境」 です。

「結果がどうでも、あなたが頑張ってることが嬉しいよ」
このメッセージが伝われば、どんな壁も乗り越えられます。


まとめ:親の“声かけ一つ”で、子どもの未来が変わる

子どものメンタルを強くするには、
特別な心理学やトレーニングは必要ありません。

一番大切なのは、
「否定ではなく、理解と信頼で接すること」

子どもは、親の言葉と態度から“自分の価値”を学びます。
今日から、少しだけ声かけを変えてみましょう。
それが、サッカーだけでなく“人生に強い子”を育てる第一歩です。

お読みいただきありがとうございました!