「熱心に教えているのに、子どもが話を聞いてくれない…」
こんにちは。三兄弟のパパコーチです。
少年サッカーの現場でよく聞く悩みです。
「つい厳しく言ってしまう」「子どもが素直に反応してくれない」──
そんなとき、少しだけ“伝え方”と“関わり方”を変えるだけで、子どもの反応が驚くほど良くなります。
この記事では、パパコーチや親御さんが実践できる、子どもに嫌われない・信頼されるコーチングのコツを紹介します。
子どもが「この人の話を聞きたい」と思う瞬間とは?
子どもは、大人の言葉よりも“感情”を見ています。
いくら正しい指導でも、「怒ってる」「怖い」と感じると心を閉ざしてしまいます。
✅ 信頼されるコーチが意識しているのは次の3つ。
- まず名前を呼んでから話す
- 否定の前に一言ほめる
- 目線を子どもと同じ高さに合わせる
これだけで、子どもは「自分を見てくれている」と感じ、話を聞く姿勢になります。
【コツ①】指摘より「質問」で気づかせる
悪い例:「なんでパスしないんだ!」
良い例:「次はどんなプレーを選ぶ?」
質問に変えることで、子どもが自分で考える習慣が身につきます。
「考える→行動する→結果を見る」のサイクルが自然とでき、成長スピードも上がります。
💡ポイント
・問いかけは短く・シンプルに
・すぐ答えを教えず、3秒待つ(考える時間を与える)
【コツ②】失敗を笑える空気をつくる
「失敗=ダメ」ではなく、「チャレンジしたね!」と受け止める空気が大事です。
プレッシャーを減らすことで、子どもは大胆にプレーできます。
🔹良い声かけ例
- 「今のいいチャレンジだったよ!」
- 「どうすれば次は決まると思う?」
- 「ナイスアイデア!」
子どもが安心してチャレンジできる環境をつくることが、上達の近道です。
【コツ③】感情的にならない“間”を持つ
試合中にイライラしても、3秒ルールを意識。
すぐに言葉を出さず、3秒呼吸するだけで言葉のトーンが落ち着きます。
また、「子どもを動かす言葉」は、怒鳴るより短い指示+ポジティブな語尾が効果的です。
例:
❌「なんでそこで止まるんだ!」
⭕「ナイス動き!次はもう一歩前!」
【コツ④】「練習外」で信頼を積み上げる
練習中だけでなく、普段のちょっとした関わりも大切です。
- 帰り際に「今日一番うまくできたプレー」を一緒に振り返る
- 休憩中に「最近どんな靴履いてる?」と雑談する
- 練習前に「今日の目標決めようか」と声をかける
こうした雑談の積み重ねが信頼を育てることにつながります。
【コツ⑤】“伝えない勇気”を持つ
すべてのプレーを修正しようとすると、子どもは混乱します。
1回の練習で伝えるのは1テーマに絞るのが基本。
「今日は“パスの受け方”を意識しよう」
「今日は“守備のポジション”だけ確認しよう」
焦らず1つずつ積み重ねることで、子どもが「自分でできた!」と実感できるようになります。
よくあるNGコーチング
| NG例 | 理由 |
|---|---|
| 「もっと頑張れ!」だけで終わる | 何をどう頑張ればいいのか伝わらない |
| 「なんでできないの?」 | 否定されたと感じてやる気が下がる |
| 「○○の真似をしろ!」 | 自分のプレースタイルを見失う |
💡子どもは「自分を認めてくれる人」の言葉しか受け取りません。
まとめ|“教える”より“信頼される”コーチを目指そう
子どもに嫌われないコーチングとは、技術を教えることではなく、心を動かす関わりです。
- 否定せず、質問で導く
- 失敗を笑える空気をつくる
- 普段の雑談で信頼を積み上げる
この3つを意識するだけで、子どもたちは「この人に教わりたい」と感じるようになります。
サッカーがもっと楽しく、もっと成長できる時間になるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました!


